目安量

高額なキャットフードは使い分けて活用

安心と評判の製品や、獣医師が処方、指定するキャットフードは信頼性があるけど値段も高い。
愛猫の健康は大切だけど、飼い主も生きていかなきゃならないから、飼育にかかるコストはできるだけ抑えたい。
値の張るフードって安いフードと混ぜちゃダメなの? 
ここではそんな疑問に答えます。

あなたの愛猫に慢性的な持病があって療養食を指定されている場合は別ですが、フードの安全性を重視しつつ、飼育コストを抑えたいといった場合には高額なキャットフードを普段使いのフードに混ぜて与えるなどといった方法が考えられます。
高いフードと安いフードを交互に与えるという手もありますが、両者を分けて与える場合、猫が高額なフードの方を気に入ってしまうと、安いものを食べなくなる可能性もありますから注意が必要です。

また、両者を混ぜ与える場合はどちらのフードも開封されているわけですから、消費期限に大きなズレが出ないよう分量を調節する必要もあります。
いくら高額なフードを節約して与えるとは言え、開封から長い時間が経ったのでは品質を維持することは難しいからです。

慢性ではない疾患が起こった場合は、獣医師の指導の下、一定期間だけ高額な療養食を与えることもできます。その場合は血液検査などを合わせて行い、疾患にともなう異常値が下がったら、経済的なフードに戻すわけです。
ただこの場合も猫が療養食に慣れてしまったり、逆に食べたがらないといったトラブルが起きることも考えられます。加えて疾患の原因が安いフードにあった場合(アレルギーやストロバイト結石など)療養食を止めてフードを戻した途端に症状が再発する場合もあるので、獣医師と相談の上取り組むのが望ましいです。

飼い主にとって飼育コストは切実な問題ですが、製品開発のための研究費、生産ラインの整備、安心で新鮮な原料の仕入れ、流通システムの改善などに積極的なメーカーの品が、そうそう投げ売りできるような金額にならないことはキャットフードに限ったことではありません。
経済的に無理をして飼い主が倒れてしまっては本末転倒ですが、できる限りの工夫をして、安心かつ経済的な飼育環境を作りたいものです。

高級キャットフードはリーズナブルなフードと混ぜて与えてもOK。
その場合は両者のキャットフードの賞味期限に極端なズレが出ないよう分量を調節しましょう。
いずれにせよできるだけ獣医師に相談し、アドバイスを受けて取り組むのが望ましい飼育コスト節約の方法です。